歴史能力検定

歴史能力検定の概要|資格・試験の内容や出題範囲、勉強方針など

日本や世界の歴史における知識を評価する「歴史能力検定」。

 

民間資格ではあるものの、合格したレベルによっては「高等学校卒業程度認定試験」や「通訳案内士」の免除を受けることができます。
また大学などの進学で、資格取得者が評価の対象・参考になるところもあるのです。

 

  • 歴史能力検定とは
  • 試験概要
  • 勉強方針(出題範囲と使用テキスト)

 

この記事では歴史能力検定の概要を書いていますので、「そもそもどんな試験?」「科目免除に興味がある」という方はぜひご覧ください。

 

歴史能力検定とは

「歴史能力検定(通称歴検)」とは日本や世界における歴史の知識を問う民間資格で、「日本史」「世界史」「歴史基本」「歴史入門」の4分野に分けられます。

 

合格したレベルによっては「高等学校卒業程度認定試験」や「通訳案内士」の科目免除を受けることが可能です。
また大学・短期大学・高等学校の入試において、「歴検」資格取得者が評価の対象や参考になるところもあります。

 

私の場合は2021年に通訳案内士の取得を考えていて、科目免除を狙っての受験です。
加えて自身のサイトで旅行の記事を書いているので、内容の質を向上したいという想いもあります。

 

いろんな思惑があって多くの人が受験するわけですが、そもそも歴史を学ぶことを通して「日本とはどんな国か」「世界とは何があって成り立っていったのか」などを考え、新たな考えに到達するのでしょう。

 

「科目免除が・・・」「評価が・・・」と考えるだけでモチベーションが高まらない人は、歴史の楽しみ方や人生における活用法から考えていくといいかもしれませんね。

 

試験概要

歴史能力検定の試験概要を簡単にまとめると以下のとおりです。

 

歴史能力検定の試験概要

受験資格 誰でも可能
試験日 11月下旬
受付締切 10月中旬
試験形式 会場試験(公開、準会場)
受験手数料 1級 7,800円、2級 6,800円、3級 4,900円、準3級3,900円、4級 3,000円、歴史入門 2,800円
試験時間 各科目 50分
問題数 1級 30問、2~4級 50問、5級 40問
出題形式 4肢択一問題、3肢択一問題、記述問題、論述問題
合格基準 正解率60%以上

 

「試験会場」「出題形式」「科目免除制度」についても、次に説明していきます。

 

試験会場

2019年度の試験では全国30会場での受験となり、受験会場は以下のとおりです。

 

歴検会場
北海道(札幌)、青森(青森)、宮城(仙台)、秋田(秋田)、茨城(水戸)、栃木(宇都宮)、埼玉(さいたま)、千葉(千葉)、東京(都区内)、神奈川(横浜)、新潟(新潟)、石川(金沢)、福井(福井)、山梨(甲府)、静岡(静岡)、愛知(名古屋)、三重(津)、京都(京都)、大阪(大阪)、兵庫(神戸)、鳥取(米子)、岡山(岡山)、広島(広島・尾道)、山口(宇部)、香川(高松)、愛媛(松山)、福岡(福岡)、熊本(熊本)、沖縄(那覇)

※ ()内は実施地区です。

 

私の大好きな徳島県と高知県で受験ができないのをみて、少し残念な気持ちになりました。良いところなんですよ、どちらも。

 

出題形式

級・科目ごとでの「出題形式」や「出題数」、「試験時間」については以下のとおりです。

 

級・科目 出題形式 出題数 試験時間
1級(日本史・世界史) 4択一問題、記述問題、論述問題 30問 50分ずつ
2級(日本史・世界史) 4択一問題、記述問題 50問 50分ずつ
3級(日本史・世界史) 4択一問題 50問 50分
準3級(日本史) 4択一問題 50問 50分
4級(歴史基本) 4択一問題 50問 50分
5級(歴史入門) 3択一問題 40問 50分

 

択一問題でしたら最悪えんぴつ転がしても点数がとれるかもしれませんが、やはり1級・2級となると記述問題・論述問題となってくるのですね。

 

私が受験するのは2級なので、11月まで時間はあるものの準備をしっかりとしないといけないようです。

 

科目免除制度

検定資格の活用については、「高等学校卒業程度認定試験」と「全国通訳案内士」の科目免除を受けられることがあります。

 

高等学校卒業程度認定試験の科目免除

  • 日本史1級・日本史2級の合格:高等学校卒業程度認定試験の「日本史B」が免除
  • 世界史1級・世界史2級の合格:高等学校卒業程度認定試験の「世界史B」が免除

 

全国通訳案内士試験の科目免除

  • 日本史1級・日本史2級の合格:全国通訳案内士試験の「日本歴史」が免除

 

なお歴史能力検定の合格を知らせる場合、合格証明書が必要になります(発行手数料1,000円)。

 

1~5級のレベル

歴史能力検定の公式サイトには、各級のレベルを以下のように書いています。

 

レベル一覧

1級 学校での学習にとらわれない広い範囲から出題
2級 高校で学ぶ程度であるものの比較的高度な歴史が必要
3級 高校で学ぶ基礎的な歴史知識
準3級 中学校で学ぶ歴史知識を基本としつつも広い範囲から出題
4級 中学生程度の知識で楽しく受験
5級 小学校終了程度の基本的な日本史の問題出題

 

正直なところ抽象的でよくわかりませんが、とりあえず1級と2級は難しいそうですね。

 

勉強方針

歴史能力検定の位置づけ

私は「通訳案内士の科目免除を受ける」「記事の質を上げる」を目的としているため、「2級合格」と「記事のネタ作り」というのが歴史能力検定の位置づけです。

 

2級・日本史の過去問をみてみまたしたが、想定していた以上に難しく、「そもそも私、日本史勉強していない・・・」ということにも気づかされました。

 

様々な歴史があって今の我が国があるのだと感動を覚えつつも、一体どのように勉強していったらいいのだろうと焦りも感じています。

 

今の時点では覚える大変さよりも日本を知る楽しみの方が勝っているので、ページを開く度に新たな発見があるようアンテナを張っていきたいですね。

 

出題内容

受験予定の2級における出題内容を時代別でみてみると、分量の多さにちょっとたじろいでしまいます。

 

なお出題内容は「歴史能力検定 2級日本史過去問題集/歴史能力検定協会監修」に掲載されているものです。

 

原始・古代

  • 原始・古代の社会と文化
  • 原始・古代のさまざまな史料
  • 古代における土地所有のあり方
  • 桓武天皇と平安京
  • 平安時代の賜姓貴族
  • 華夷秩序と日本

 

中世

  • 中世における武家政権と東国
  • 鎌倉幕府の滅亡
  • 中世における戦乱と復興
  • 中世の荘園と村落
  • 中世の禅僧
  • 中世の対外関係と文化

 

近世

  • 幕藩体制のもつ特徴
  • 近世の幕政改革と藩政改革
  • 江戸時代の経済発展
  • 「日本永代蔵」に描かれた近世社会
  • 江戸時代の飢饉
  • 江戸時代の文化

 

近・現代

  • 明治時代の政治・外交・社会
  • 第1次伊藤博文内閣
  • 大正~昭和時代の政治・外交・社会
  • 政党政治
  • 近代日本の植民地
  • 近・現代の事件や戦争
  • 昭和時代の政治・外交・経済・社会
  • 近・現代におけるテロリズム
  • 高度経済成長
  • チャブ台と近・現代の日本

 

・・・特に近世・近現代が気になります。
江戸時代の将軍ごとでの政策や、明治維新後の文明変化、近現代における外交など、身の回りで起こっている出来事の理解が増しそうな内容ですね。

 

早く勉強したくなってきました。

 

使用するテキスト

歴史能力検定が監修している「歴史能力検定 2級日本史過去問題集」では、教科書を重視した学習が鉄則だと書かれています。

 

試験問題を作成する団体が推奨しているの、私も鉄則にならってテキストを選びました。

 

使用するテキスト

  • 日本史B
  • 日本史B用語集
  • 日本史小辞典

 

センター試験とか懐かしい…
高校生気分に戻りながら勉強できるとか、なんだか得した気分ですね。

 

ただ読むだけでは間違いなく理解にまで至らないので、自分のまとめた内容や感じたこと、ためになることなどを本サイトで発信していきます。

 

まとめ

歴史能力検定
  • 試験日は11月下旬で誰でも受験ができ、試験時間が重複してなければ複数受験も可能
  • 高等学校卒業程度認定試験、通訳案内士の科目免除、大学受験の評価対象になる場合も
  • 2級・日本史を受験するなら、高校のテキストを復習

 

試験は11月に開催されますが、早めに(2020年6月に始める予定)準備をしていきます。

 

もし受験をする予定の方は、一緒に頑張っていきましょう!

 

今回の旅先 「東京都 明治神宮」

渋谷区代々木に鎮座される明治神宮は、早朝ということもあり清々しい空気に包まれていました。

国民の願いで創建された明治神宮はおよそ70平方メートルもの広大な鎮守の杜で、「永遠の杜」を目指し造られた人工林です。
厳かな雰囲気を漂わせながらも、散歩やジョギングをする人もいて生活に溶け込んだ感じがとても良かった・・・

ひとしきり歩き回ったところで外に出るために鳥居をくぐると、身が清められた感覚になるから不思議ですよね。
元旦には何があってもいかなけれども、毎日の日課で散歩に行くくらいの気持ちで再訪したいものです。