旅行業務取扱管理者

【独学者向け】旅行業務取扱管理者 試験|「約款」の概要や出題傾向

旅行業約款は「旅行契約に関するひな型」で、観光庁長官が定めて公示された「モデルたる理想的な旅行業約款」が標準旅行業約款となっています。

 

また他に航空機やフェリーなどの運送約款や宿泊約款も範囲にあり、覚える量もそれなりにあるので、出題範囲の全体像と出題傾向をみていきましょう。

 

  • 標準旅行業約款 運送・宿泊約款の出題範囲
  • 標準旅行業約款 運送・宿泊約款の出題傾向

 

本記事では上記のことを踏まえて、どのように「標準旅行業約款 運送・宿泊約款」を勉強していくかを考えていきます。

 

出題範囲

旅行業務取扱管理者試験でも「標準旅行業約款 運送・宿泊約款」の内容が出題され、範囲は以下のとおりです。

 

標準旅行業約款 運送・宿泊約款の出題範囲

募集型企画旅行契約 契約の締結、契約の変更、契約の解除、旅程管理・責任など
受注型企画旅行契約 募集型企画旅行契約と同様
特別補償規程(企画旅行) 概要、身体の傷害、携帯品の損害、特別補償と損害賠償など
手配旅行契約 定義、契約の締結、契約の変更、契約の解除、旅行代金など
旅行相談契約 業務内容、契約の成立、契約締結の拒否、旅行業者の責任など
渡航手続代行契約 業務内容、契約の成立、契約締結の拒否、旅行業者の責任など
国際運送約款 約款の基礎知識、適用運賃等、運送の拒否・制限、手荷物など
国内旅客運送約款 約款の基礎知識、運送の拒否・制限、手荷物、責任など
モデル宿泊約款 契約の申込み・成立、契約の締結、拒否・解除、責任など
貸切バス約款 運送の引受け、継続の拒絶、運送の申込み、契約の成立など
フェリー標準運送約款 旅客運送の引受け、運航の中止等、運賃・料金など

 

初見では「旅行業法」と同じように、「契約」について書かれているのだからむつかしいと思っていました。

 

たしかに難しいのですが、どれも「契約」を取り扱っている分、契約の申込みや成立、拒否・解除、運賃・料金など記載事項は似通っています。

 

となると企画旅行契約のことを考えながらも、旅行相談契約・渡航手続代行契約にも想い?を寄せて、並行しながら覚えると記憶が定着しそうです。

 

条文に沿った表現で出題されるのが特徴で、日数・年数や金額などの暗記も得点源になります。

 

出題傾向(国内・総合)

「標準旅行業約款 運送・宿泊約」における過去5年間の出題傾向は以下のとおりです。

 

標準旅行業約款 運送・宿泊約款の出題傾向

項目名 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
募集型企画旅行契約 21 21 21 22 21
受注型企画旅行契約 5 5 4 3 4
募集型・受注型共通 4 4 4 5 5
特別補償規程(企画旅行) 4 4 4 4 4
手配旅行契約 4 4 4 4 4
旅行相談契約 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5
渡航手続代行契約 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5
国際運送約款 6 6 6 5 5
国内旅客運送約款 4 4 4 4 4
モデル宿泊約款 2 2 2 2 2
貸切バス約款 1 1 1 2 2
フェリー標準運送約款 1 1 1 1 1
JR旅客営業規則 1 1 1 1 1

※「ユーキャンの旅行業務取扱管理者 速習レッスン 国内総合」を参考に作成しています
※上記の出題数は国内・総合を合わせた数字です(全55問)

 

国内・総合試験における出題傾向は、「企画旅行契約」「手配旅行契約」の範囲がほぼ7割で、特に「募集型企画旅行契約」が20問以上出されています。

 

たしかに企画旅行がいちばんボリュームがあり、内容をまとめるとだけでも結構な時間です。

 

でも7割も出題されるのであれば、「よし頑張っていこう」となりますね。

 

まとめ

標準旅行業約款 運送・宿泊約款
  • 出題範囲は標準旅行業約款における企画・手配・旅行相談・渡航手続代行の契約、国際・国内旅客の運送約款、モデル宿泊約款、貸切バス約款、フェリー約款、JR旅客営業規則
  • 国内・総合試験における出題傾向は企画旅行で約7割、特に募集型企画旅行契約だけで約4割を占める
  • 試験では条文どおりの表現で出題されるので、条文の表現に慣れることに加えて年数・日数や金額も暗記して得点アップ

 

旅行業約款や運送約款などに書かれている内容は難しいですし、覚えることも多いです。
ただ条文どおりに出題されるのであれば表現に慣れ、日数・年数や金額をしっかりと抑えることが得点につながります。

 

また同じ約款を取り扱っていることから、他の約款と関連付けながら学んでいくのもいいかもしれません。

 

今回の旅先 「沖縄県 石垣島」

「農業を知るには現場を見るのが一番」と考えて、沖縄県西表島のパイン農家でアルバイトとして働くことに決めました。
石垣島で時間を過ごしたのは、その西表島での物語が始まる前と後です。

始めて「南ぬ島石垣空港」に到着したとき、5月とは思えない日差しと暑さに南国感を感じました。
それときれいな海を見て「パイン農家で働くと決めてよかった~」と喜びましたが、実際に働いてみると「なぜ来てしまったんだ」と思ったこともあります。

もし石垣島を訪れる機会がありましたら、青い海や美味しい食事の他に「南嶋民俗資料館」がおすすめです。
ご先祖様が集めた八重山諸島に関する資料を展示していて、店主さんに時間があれば詳しく説明してくれます。ただ蚊が多いので、虫よけスプレーは必須ですよ!

西表島のパイン農家で働いた話はまた後ほど。。。