旅行業務取扱管理者

旅行業務取扱管理者の試験概要|受験手数料や科目免除制度、合格率など

「よし、旅行業務取扱管理責任者とるぞ!」

 

と意気込んだはいいものの、一体どのような資格なのかわかっていない状態ですので、まずは試験概要や資格の業務などを調べることから。

 

「どんな資格?」「試験概要をざくっと知りたい」「難しい資格なのか」など、旅行業務取扱管理者の資格勉強をこれから始めようという方はぜひご覧ください!

 

旅行業務取扱管理者について

「旅行業務取扱管理者」とは旅行に関する業務全般を取り扱う責任者であり、旅行業を営む場合に原則として営業所ごとに1人以上置かなければならないと法律で定められています。

 

旅行業界における国家資格の一つで、有資格者は旅行に関する豊富な知識と技術を持つ「プロ」といえるでしょう。

 

旅行業務を取り扱う営業所で、以下の事務等について管理・監督するのが役割です。

 

旅行業務取扱管理者の管理・監督する事務

  1. 旅行に関する計画の作成に関する事項
  2. 旅行業務の取扱い料金の掲示に関する事項
  3. 旅行業務約款の提示および備え置きに関する事項
  4. 取引条件の説明に関する事項
  5. 契約書面の交付に関する事項
  6. 広告に関する事項
  7. 企画旅行の円滑な実施のための措置に関する事項
  8. 旅行に関する苦情の処理に関する事項
  9. 契約締結の年月日、契約の相手方その他の旅行者または旅行に関するサービスを提供する者と締結した契約内容に係る重要な事項についての明確な記録または関係書類の保管に関する事項
  10. 1~9に掲げるもののほか、取引の公正、旅行の安全および旅行者の利便を確保するため必要な事項として観光庁長官が定める事項

 

また旅行業務取扱管理者は、取り扱える業務の範囲は以下の3種類です。

 

各旅行業務取扱管理者の取り扱える業務範囲

  • 総合旅行業務取扱管理者:国内・海外の旅行業務を取り扱える
  • 国内旅行業務取扱管理者:国内の旅行業務のみ取り扱える
  • 地域限定旅行業務取扱管理者:拠点区域内の旅行業務のみ取り扱える

 

国内・総合旅行業務取扱責任者試験の概要

旅行業務管理者になるための試験は国内と総合にわかれ、簡単にまとめると以下のとおりです。

 

試験概要

受験資格 誰でも受験可
願書受付期間 国内 6月上限~7月上旬、総合 7月上旬~8月上旬
試験日 国内 9月上旬の日曜日、総合 10月上旬の日曜日
合格発表日 国内 10月下旬、総合 11月中旬
受験手数料 国内 5,800円、総合 6,500円
試験時間 国内 120分、総合 200分
出題形式 解答はすべてマークシート方式

 

それでは具体的な内容についてみていきましょう。

 

受験資格

総合・国内試験ともに年齢、性別、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験をすることができ、同じ年に国内試験と総合試験の両方を受験することもできます。

 

受験資格

  • 資格条件は特になし(誰でも受験可能)
  • ダブル受験も可能

 

ただし「過去一定期間内に実施された旅行業務取扱管理者試験で不正行為を行った者」には受験資格はありません。

 

試験スケジュール

総合・国内試験はどちらも年1回の実施で、試験によってスケジュールが異なることにご注意ください。

 

願書受付 試験日 合格発表日
国内試験 6月上限~7月上旬 9月上旬の日曜日 10月下旬
総合試験 7月上旬~8月上旬 10月上旬 11月中旬

 

なお上記のスケジュールは2019年度のものを参考に作成していて、2020年度の試験日程は日本旅行業協会で公開されますので要チェックです。

 

受験案内・受験願書入手方法

国内・総合試験のどちらでも、受験案内と受験願書の入手方法は3つです。

 

受験案内・受験願書の入手方法

  • 郵送での取り寄せ
  • 各試験実施団体の本部または支部にて直接受け取り
  • 各試験実施団体のホームページにてダウンロード

 

試験実施団体について、国内は「(社団)全国旅行業協会」、総合は「(社団)日本旅行業協会」となります。

 

試験地

2019年度の実績に基づくと、各都道府県の試験地は以下のとおりです。

 

全国の試験地

国内試験 北海道、宮城、埼玉、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄
総合試験 北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄

 

なお試験会場を選択することはできず、受験票に記載された試験会場で勉強することになります。

 

試験科目・出題数・試験時間

試験科目は国内試験が3科目、総合試験は4科目で実施され、試験時間は120となります。

 

国内試験

  • 旅行業法及びこれに基づく命令:100点(25問)
  • 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款:100点(25問)
  • 国内旅行実務:100点(38問)

 

総合試験

  • 旅行業法及びこれに基づく命令:100点(25問)
  • 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款:100点(30問)
  • 国内旅行実務:100点(32問)
  • 海外旅行実務:200点(52問)

 

解答はすべてマークシート方式で、国内試験は「四肢択一、与えられた語群の中から正解の選択」、総合試験は「四肢択一、説明文の正誤の判断」をする問題です。

 

受験科目の免除

旅行業務取扱管理者の試験では「科目免除制度」と「科目合格制度」があります。

 

科目免除制度
国内旅行業務取扱管理者資格を持っている場合、合格の次年度以降における総合試験では「旅行業法」「国内旅行実務」の2科目が免除

 

1年目に国内試験を受けて、2年目に総合試験で「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」と「海外旅行実務」だけを受験するというのもありですね。

 

科目合格制度
「国内旅行実務」または「海外旅行実務」が合格基準に達した場合、科目の一部合格とし翌年の試験においてのみ科目の受験が免除

 

科目合格は翌年の一年しか適用されませんのでご注意ください。

 

合格ラインと合格率

国内・総合試験のどちらも合格ラインは満点の6065%以上の得点とされ、過去3年間では各科目6割以上でした。

 

合格率は過去3年間で国内試験が4割程度で、総合試験が1割程度です。

 

国内試験の試験実施状況

年度 受験者数 合格者数 合格率
2017年度 13,772人 4,958人 36.0%
2018年度 13,550人 5,188人 38.3%
2019年度 13,103人 5,122人 39.1%

 

総合試験の試験実施状況

年度 受験者数 合格者数 合格率
2017年度 4,936人 432人 8.8%
2018年度 4,512人 495人 11.0%
2019年度 1,825人 237人 13.0%

 

受験者数は圧倒的に国内試験が多く、2019年度における総合試験の受験者数が少ないのは試験が中止された会場があったからでした。

まとめ

旅行業務取扱管理者の資格・試験概要
  • 旅行業務取扱管理者は国家資格で、旅行に関する豊富な知識と技術を持つ「プロ」
  • 誰でも受験可、ダブル受験可、科目免除制度もあるので計画的な勉強を
  • 合格基準は60~65%で、合格率は国内4割・総合1割

 

旅行業務取扱管理者がどんな資格で試験概要もわかりましたので、次は勉強方針をたてないとですね。

 

「講座と独学どっちがいいの?」「テキストは何にしようかな?」「どう勉強していくか」など、いろんなことを考えなければいけません。

 

「勉強方針」や「勉強計画」も以下の紹介していますのでは、悩んでいる方はぜひご覧ください!

 

今回の旅先 「石川県 輪島市」

もともと輪島塗に興味があった私は、8月に「弾丸!福井・石川ツアー」を計画して輪島市に行こうと決めました。
ルートを決めるのにまず驚いたのは、「え、電車で行けないの?」ということ。
せっかく青春18切符を買って旅感前回でいこうと思っていたのに・・・これはショックでしたが、「いったい輪島ってどんなところなんだろう」と逆に秘境感を感じ始めます。

おすすめはアイキャッチ画像に使われている「輪島キリコ会館」と挿入写真の「輪島朝市」、そして朝市の通りにある「永井豪記念館」です。
帰り道では旅の思い出に浸りまくった挙句、友人にラインで「きみも輪島に豪!」と送ってしまったのはイイ想い出。